参考株価と時価総額
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 前提 | 2026-09-24 時点の参考株価。提出日現在の発行済株式総数で算出 |
| 株価 | 3,370円 |
| 発行済株式総数 | 7,200,000株 |
| 時価総額 | 242.6億円 |
黒字に戻った。でも現金は出ていった ―― SMK2026年3月期を読む
提出日:2026-06-22 / 会計期:2026年3月期
| 項目 | 前期 | 当期 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| 営業利益 | ▲2.20億円 | 4.30億円 | 黒字転換 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲18.84億円 | 0.56億円 | 黒字転換 |
| フリーCF | 2.23億円 | ▲2.39億円 | マイナス転落 |
ようか | 笑顔
営業利益も純利益も、赤字から黒字に戻ってる!
やったじゃん!!
やよい | あきれ顔
喜ぶのは、いちばん下の行を見てからじゃ。
ようか | キョトン
フリーCF……こっちはマイナスになってる?
黒字になったのに?
やよい | 自信あり
うむ。
それに純利益も、よく見ると 0.56億円 しか残っておらん。
ようか | 驚き
えっ、黒字なのにほぼゼロ!?
やよい | 説明
黒字の中身と現金の行き先、順番に見ていくぞ。
目次
- 会社概要: コネクタとリモコンの部品メーカー
- 収益構造: 構造改革で採算を立て直す姿勢
- 前期からの変化: 営業黒字化でもフリーCFはマイナス!?
- 当期の注目ポイント: 固定費削減と税の重さ
- 5年推移の財務諸表まとめ: SCI次第で動く売上
- 指標まとめ: 稼ぐ力と還元の現在地
- 補足: データの読み方と注意点
1. 会社概要: コネクタとリモコンの部品メーカー
ようか | 笑顔
SMKかぁ。
スモークを売ってる会社だっけー?
やよい姉! 解説よろしく!!
やよい | あきれ顔
煙は売っておらん。
1925年創業で、2025年に100周年を迎えた電子部品メーカーじゃ。
ようか | キョトン
部品屋さんなんだ!
で、何の部品?
やよい | 説明
電機メーカーや自動車メーカー向けに、コネクタやリモコンなどの部品を作っておる。
コネクタは、機械の中で部品と部品をつなぐ差し込み口のことじゃ。
ゆり | 無表情
まとめたのです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 主力商品 | CS事業部のコネクタ(車載・家電・産業機器・スマートフォン向け)、SCI事業部のリモコン・カメラモジュール・車載の操作ユニット |
| その他商品 | センサー、E-Bike(電動アシスト自転車)用ユニット、イノベーションセンターの音声分析技術・筋電センサー |
| 収益形態 | 顧客の生産量に合わせて部品を納めるフロー型が中心。ほかに本業の外で不動産の賃貸収入がある |
| 開示区分 | 日本基準の連結。CS事業部、SCI事業部、イノベーションセンターの3区分 |
| 海外との関係 | 海外売上高の比率は約6割で、米ドル建ての取引が中心 |
ようか | 自信あり
リモコン!
じゃあ、うちのエアコンのリモコンもSMK製かも!?
やよい | あきれ顔
どこのメーカーの製品に入っておるかまでは、有報からは分からん。
ただ、エアコン用やトイレなどのサニタリー用、住宅設備用のリモコンを作っておるのは確かじゃ。
ゆり | 無表情
新しい動きもあるのです。
2025年6月に、通信モジュールの事業をイノベーションセンターからSCI事業部へ移しました。
イノベーションセンターは、音声分析と筋電センサーの2つに絞っているのです。
2. 収益構造: 構造改革で採算を立て直す姿勢
ゆり | 無表情
会社はどんな稼ぎ方を目指しているのでしょう?
やよい | 自信あり
うむ、よい問いじゃ。
会社は2025年3月に「構造改革プログラム」を公表しておる。
もうからない事業の撤退や縮小、伸びる分野への集中、人員数の見直しを進めると書いておるな。
ゆり | 無表情
事業ごとの当期の稼ぎを並べたのです。
事業ごとの利益は、会社の開示どおり営業利益で示しています。
| 事業 | 当期売上高 | 構成比 | 当期営業利益 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|
| CS事業部(コネクタ) | 225.20億円 | 46.7% | 11.87億円 | 5.3% |
| SCI事業部(リモコン・カメラモジュール・ユニット) | 256.21億円 | 53.2% | ▲3.78億円 | ▲1.5% |
| イノベーションセンター | 0.62億円 | 0.1% | ▲3.79億円 | - |
| 合計 | 482.04億円 | 100.0% | 4.30億円 | 0.9% |
ようか | 驚き
売上の半分以上あるSCIが赤字!?
コネクタのほうが稼いでるじゃん!
やよい | 説明
そうじゃ。いまの稼ぎ頭は、コネクタのCS事業部じゃな。
当期の設備投資 21.84億円 のうち、15.54億円 もCSに入れておる。
ようか | キョトン
じゃあ、SCIのほうは?
やよい | 説明
SCIは、値上げや原価の引き下げ、もうからない製品からの撤退が話の中心じゃ。
売上を広げるより、まず赤字を止めるほうを優先しておる。
ゆり | 無表情
連結の従業員数は、5年前の4,963名から当期は3,626名に減っているのです。
2027/3期の中期経営計画の目標(売上高600億円・営業利益率3.5%)は、未達の見込みと書かれています。
ようか | 驚き
人も1,000人以上減ってるし、目標にも届かないんだ……。
ゆり | 微笑み
コネクタには投資して伸ばし、SCIは費用を削って採算を戻そうとしている、ということですか?
やよい | 自信あり
うむ、そうじゃな。
これからは、SCIの赤字がどこまで縮むかを見ておきたいのう。
3. 前期からの変化: 営業黒字化でもフリーCFはマイナス!?
売上・利益はどう動いた?
ようか | 笑顔
去年と比べて、売上と利益はどうだったの?
スモークで煙に巻かれてない!?
やよい | あきれ顔
煙から離れるのじゃ。
まずは表で見るのじゃ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | ↑ | 480.51億円 | 482.04億円 |
| 売上総利益率 | ↑ | 19.25% | 19.52% |
| 販売費及び一般管理費(販管費) | ↓ | 94.70億円 | 89.80億円 |
| 販管費率 | ↓ | 19.71% | 18.63% |
| 営業利益 | ↑ | ▲2.20億円 | 4.30億円 |
| 営業利益率 | ↑ | ▲0.46% | 0.89% |
| 経常利益 | ↑ | 5.49億円 | 12.43億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ↑ | ▲18.84億円 | 0.56億円 |
ようか | 驚き
赤字から黒字になってる!!
でも、売上はほとんど変わってない?
やよい | 説明
売上はほぼ横ばいじゃ。
売上総利益は、売上から製品を作るのにかかった原価を引いた残りのことじゃ。
販管費は、人件費や事務所の費用など、作った物を売るために毎年かかる費用じゃな。
ゆり | 無表情
営業利益の増加を、この2つに分けたのです。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前年差 | 営業利益への影響 |
|---|---|---|---|---|
| 売上総利益 | 92.50億円 | 94.10億円 | +1.60億円 | +1.60億円(増益要因) |
| 販管費 | 94.70億円 | 89.80億円 | ▲4.90億円 | +4.90億円(増益要因) |
| 営業利益 | ▲2.20億円 | 4.30億円 | +6.50億円 | 合計 |
ようか | キョトン
費用が減った分のほうが、増えた粗利より大きい?
やよい | 自信あり
そうじゃ。黒字化の大きな理由は、販管費が 4.90億円 減ったことじゃ。
会社は、構造改革プログラムで固定費を削った効果と説明しておる。
ゆり | 無表情
有報の費用の内訳では、労務費が 2.91億円 減っているのです。
やよい | 説明
前期は、メキシコの子会社で一時的な退職給付の費用 2.65億円 もかかっておった。
当期の有報には触れられておらんが、
わらわの見立てでは、それが無くなった分も効いておるのじゃろう。
ゆり | 無表情
事業ごとの営業利益も並べたのです。
| 事業 | 前期 | 当期 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| SCI事業部 | ▲13.08億円 | ▲3.78億円 | +9.30億円 |
| イノベーションセンター | ▲4.46億円 | ▲3.79億円 | +0.67億円 |
| CS事業部 | 15.34億円 | 11.87億円 | ▲3.47億円 |
| 合計(営業利益) | ▲2.20億円 | 4.30億円 | +6.50億円 |
ようか | 驚き
SCIの赤字がめっちゃ小さくなってる!
でも、コネクタは減ってる!?
やよい | 説明
全社の改善分より、SCIの赤字縮小のほうが大きいのじゃ。
CSの減益は、有報に理由の説明が無く、開示からは特定できん。
わらわの見立てじゃが、CSの減価償却費が 2.14億円 増えたのが一部効いたのかもしれぬ。
ようか | 泣きつく
げんかしょうきゃくひ……全然わからん!
やよい | 微笑み
機械などを買ったお金を、使う年数に分けて少しずつ費用にしていくものじゃ。
設備にお金を使うほど、あとからこの費用が増えるのじゃ。
ようか | キョトン
ふーん、少しずつ費用になるのか!
で、純利益が営業利益より少ないのはなんで?
ゆり | 真剣
営業利益から純利益までを並べたのです。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 営業利益 | ▲2.20億円 | 4.30億円 | +6.50億円 |
| 経常利益 | 5.49億円 | 12.43億円 | +6.94億円 |
| 特別損失 | 15.20億円 | 3.91億円 | ▲11.29億円 |
| うち事業構造改革費用 | 8.69億円 | - | ▲8.69億円 |
| うち減損損失 | 4.97億円 | 3.14億円 | ▲1.83億円 |
| 税金等調整前当期純利益 | ▲9.63億円 | 8.67億円 | +18.30億円 |
| 法人税等合計 | 9.21億円 | 8.10億円 | ▲1.11億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲18.84億円 | 0.56億円 | +19.40億円 |
ようか | 泣きつく
事業構造改革費用に減損……全然わからん!
やよい | 説明
事業構造改革費用は、前期に国内の人員を減らしたときの割増退職金などじゃ。
減損は、設備などが思ったほど稼げないと分かったとき、帳簿の価値を下げて損を出すことじゃな。
前期はこの2つが重なって、大きな赤字になったのじゃ。
ようか | 驚き
でも当期は、税金で利益がほとんど消えてる!?
ゆり | 無表情
税引前の利益 8.67億円 に対して、法人税等は 8.10億円 なのです。
税効果の注記では、評価性引当額が 12.24億円 増えたと書かれています。
主に、税務上の繰越欠損金に関するものなのです。
ようか | 泣きつく
また呪文!!
やよい | 微笑み
法人税等には、その年に払う税金のほかに、将来の税金との調整分(税効果)が入る。
過去の赤字などで将来の税金を減らせる分は、繰延税金資産という資産に載せるのじゃ。
ようか | キョトン
じゃあ、評価性引当額は?
やよい | 説明
その中で、回収できそうにないとして載せない分のことじゃ。
これが増えると、税金の費用が重くなるのじゃな。
ゆり | 無表情
会社は「繰延税金資産の取崩等を計上しましたが」黒字を確保した、と書いているのです。
やよい | 自信あり
本業は黒字に戻ったが、税金の調整が重くて純利益はほとんど残らなかった1年じゃ。
手元資金とネットキャッシュは?
ようか | 笑顔
じゃあ現金は?
黒字になったんだし、増えてるよね!?
やよい | 説明
まずは表で見るのじゃ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | ↓ | 104.75億円 | 96.73億円 |
| 現金及び預金の対資産率 | ↓ | 18.16% | 16.79% |
| 有利子負債 | ↓ | 156.14億円 | 142.12億円 |
| ネットキャッシュ | ↑ | ▲51.39億円 | ▲45.39億円 |
| ネットキャッシュ比率(提出日終値ベース) | ↑ | ▲33.3% | ▲20.4% |
| 自己資本比率 | ↑ | 50.7% | 54.1% |
ようか | 驚き
現金は減ってる!
なのにネットキャッシュは増えてる?
しかもマイナスってどういうこと!?
やよい | 説明
ネットキャッシュは、現金から借金などの有利子負債を引いた、正味の現金のことじゃ。
SMKは借金のほうが多いから、マイナスになっておる。
ネットキャッシュ比率は、それが時価総額の何%にあたるかを示す数字じゃ。
ようか | キョトン
じゃあ、なんで現金が減ったのに、マイナスが小さくなったの?
やよい | 説明
借金を、現金の減少より多く返したからじゃ。
有利子負債の減り方が、現金の減り方を上回ったのじゃな。
ゆり | 無表情
財務の出入りを並べたのです。
会社の説明にある金額です。
| 項目 | 当期 |
|---|---|
| 借入金の純減少 | ▲10.40億円 |
| 配当金の支払い | ▲8.90億円 |
| リース債務の返済 | ▲5.20億円 |
| 財務CF(合計) | ▲24.52億円 |
ようか | キョトン
借金返して配当も払ったら、現金もっと減りそうじゃない?
ゆり | 無表情
計算上は、フリーCFと財務CFで 26.91億円 減るのです。
ただ、現金の換算差額が 18.69億円 のプラスでした。
実際の現金同等物の減少は、8.21億円 にとどまったのです。
やよい | 説明
換算差額は、海外の子会社が持つ現金などを円に直したときに出る差じゃ。
ただ、当期にこれほど大きなプラスが出た理由は、有報に説明が無く、開示からは特定できん。
ようか | キョトン
あと、自己資本比率ってのが上がってるのは?
やよい | 説明
会社の資産のうち、返さなくてよいお金でまかなっておる割合じゃ。
株主が出したお金と、これまで貯めた利益などがそれにあたる。
ゆり | 無表情
純資産の増え方を分けたのです。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前年差 |
|---|---|---|---|
| 株主資本 | 277.52億円 | 269.18億円 | ▲8.34億円 |
| 評価・換算差額等 | 14.69億円 | 42.38億円 | +27.69億円 |
| うち為替換算調整勘定 | ▲8.12億円 | 6.43億円 | +14.55億円 |
| 純資産 | 292.21億円 | 311.56億円 | +19.35億円 |
ようか | 驚き
利益で増えたんじゃないの!?
やよい | 説明
そうじゃ。株主資本は、純利益より配当のほうが大きかったから減っておる。
増えたのは、為替や年金、持っておる株の評価など、利益を通らない部分じゃな。
ゆり | 無表情
ネットキャッシュはマイナスでも、自己資本比率は5割を超えているのです。
やよい | 説明
部品メーカーは金型や機械にお金がかかるから、借りて回すのは珍しくない。
マイナスだからすぐ危ない、とは言い切れぬ。
ただ、借金が現金より多い状態が続いておる点は、覚えておくとよい。
フリーCFはどうなった?
ようか | 笑顔
冒頭で出てたフリーCFは!?
やよい | 説明
まずは表で見るのじゃ。
| 項目 | 前期比較 | 前期 | 当期 |
|---|---|---|---|
| 営業CF | ↓ | 24.39億円 | 20.23億円 |
| 投資CF | ↓ | ▲22.16億円 | ▲22.62億円 |
| フリーCF | ↓ | 2.23億円 | ▲2.39億円 |
| 財務CF | ↓ | 2.86億円 | ▲24.52億円 |
ようか | 驚き
フリーCFがマイナス!!
倒産しちゃう!?
やよい | あきれ顔
落ち着け。
営業CFは本業で入ってきた現金、投資CFは設備などに使った現金じゃ。
フリーCFはその2つを足したものじゃな。
ようか | キョトン
マイナスってことは?
やよい | 説明
当期は、本業の現金で設備投資をまかなえなかった、というだけじゃ。
ようか | キョトン
黒字になったのに、本業の現金は減ったの?
ゆり | 無表情
営業CFの減少 4.16億円 の内訳なのです。
キャッシュ・フロー計算書の値で、プラスが現金が増える向きです。
| 項目 | 前期 | 当期 | 前年差 | 区分 |
|---|---|---|---|---|
| 売上債権の増減 | ▲9.32億円 | 10.17億円 | +19.49億円 | 増加要因 |
| 税引前利益(事業構造改革費用の足し戻し込み) | ▲0.94億円 | 8.67億円 | +9.61億円 | 増加要因 |
| 減価償却費 | 23.47億円 | 26.26億円 | +2.79億円 | 増加要因 |
| 仕入債務の増減 | ▲4.20億円 | ▲19.02億円 | ▲14.82億円 | 減少要因 |
| 事業構造改革費用の支払額 | ▲0.07億円 | ▲8.20億円 | ▲8.13億円 | 減少要因 |
| 棚卸資産の増減 | 15.99億円 | 11.84億円 | ▲4.15億円 | 減少要因 |
| その他(減損損失・退職給付・法人税の支払いなど) | ▲0.54億円 | ▲9.49億円 | ▲8.95億円 | 減少要因 |
| 営業CF | 24.39億円 | 20.23億円 | ▲4.16億円 | 合計 |
ようか | 泣きつく
売上債権と仕入債務って、なに?
やよい | 説明
売上債権は、物を渡したのに代金をまだもらっていない「ツケ」じゃ。
仕入債務はその逆で、仕入れ先にまだ払っていない代金じゃな。
ようか | キョトン
表だと、どっちも大きく動いてるね。
やよい | 自信あり
うむ。当期はツケの回収が進んだが、仕入れ先への支払いがそれ以上に進んだのじゃ。
仕入債務が減った理由は、有報に説明が無く、開示からは特定できん。
ようか | キョトン
じゃあ、構造改革の支払いってのは?
やよい | 説明
前期に費用として出した割増退職金などを、当期に現金で払った分じゃ。
損は前期、現金は当期に出ていった形じゃな。
ゆり | 無表情
投資のほうは、設備投資が 21.84億円 なのです。
新製品の開発や、生産の自動化・省力化のための金型や機械が中心です。
やよい | 説明
設備投資は毎年20億円前後で、減価償却費と同じくらいの水準じゃ。
わらわの見立てでは、今ある設備を保つための投資が中心で、増やす投資はCSに寄せておる。
ゆり | 微笑み
構造改革費用の支払いと仕入れ先への支払いで営業CFが減り、
設備投資をまかなえずにフリーCFがマイナスになった、ということですね。
4. 当期の注目ポイント: 固定費削減と税の重さ
ようか | 泣きつく
ゆり姉ぇ~わたしにも分かるようにポイントまとめて~😢
ゆり | 微笑み
まとめてみました
▶ 売上高は +0.3%(482.04億円) とほぼ横ばいなのです。営業利益は ▲2.20億円 → 4.30億円 で黒字に戻り、営業利益率は ▲0.46% → 0.89% なのです。
▶ 黒字化の主な理由は、販管費の減少 4.90億円 とSCI事業部の赤字縮小 +9.30億円 なのです。会社は構造改革プログラムによる固定費削減の効果と説明しているのです。
▶ 純利益は 0.56億円 なのです。法人税等 8.10億円 が税引前利益 8.67億円 の 93% にあたり、評価性引当額の増加 12.24億円 が注記されているのです。
▶ 現金及び預金は ▲7.7%(96.73億円) なのです。借入金の純減少 10.40億円 と配当 8.90億円 を手元資金から払い、有利子負債は 14.02億円 減ったのです。
▶ フリーCFは 2.23億円 → ▲2.39億円 で、5期で初めてのマイナスなのです。事業構造改革費用の支払い 8.20億円 と仕入債務の減少 19.02億円 が重なったのです。
▶ ネットキャッシュ比率は参考株価 3,370円 で ▲18.7% なのです。借金が現金を上回っているので、マイナスなのです。
▶ 3事業とも顧客の生産量に合わせて部品を納めるフロー型で、ストック型収益(契約で継続的に入る収益)の比率は小さいのです。この分類は会社の開示ではなく推定なのです。
5. 5年推移の財務諸表まとめ: SCI次第で動く売上
ようか | 笑顔
前期との違いは分かった!
じゃあ、もっと長いスパンで見るとどうなんだ!?
やよい | 自信あり
うむ、まずは稼ぐ力から見ていこう。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 482 | 548 | 465 | 481 | 482 |
| 当期純利益 | 30 | 13 | ▲5 | ▲19 | 1 |
| 営業利益 | 7 | 11 | ▲12 | ▲2 | 4 |
| 営業利益率 | 1.5% | 2.1% | ▲2.7% | ▲0.5% | 0.9% |
やよい | 説明
ようか、ここから何を見る?
ようか | 驚き
2023/3期だけ売上がドンと増えて、次の年にガクッと減ってる!
あと最初の年、純利益が営業利益よりずっと大きい!?
やよい | 微笑み
よく見ておるな。
まずは売上から見るぞ。
ゆり | 無表情
事業ごとの売上高と営業利益を並べたのです。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| SCI 売上高(億円) | 283.87 | 344.82 | 255.36 | 256.43 | 256.21 |
| SCI 営業利益(億円) | ▲1.35 | 3.93 | ▲21.45 | ▲13.08 | ▲3.78 |
| CS 売上高(億円) | 195.43 | 199.97 | 205.86 | 221.56 | 225.20 |
| CS 営業利益(億円) | 10.36 | 8.94 | 10.95 | 15.34 | 11.87 |
ようか | 驚き
SCIの売上だけ、めっちゃ上下してる!
コネクタは毎年ちょっとずつ増えてる!
やよい | 説明
そうじゃ。2023/3期の増収 66.0億円 のうち、60.95億円 がSCIじゃ。
会社は、車載のカメラモジュールや操作ユニットの拡大と、家電用リモコンの新機種を挙げておる。
ようか | キョトン
じゃあ、次の年に減ったのは?
やよい | 説明
2024/3期は、SCIの売上が 89.46億円 減って、全社の減収 83.2億円 を上回った。
会社は、家電と車載の主要なお客さんの在庫調整が長引いたことを挙げておる。
スマートフォン向けの新製品の立ち上げが遅れたことも理由じゃ。
ゆり | 真剣
2024/3期は、回収の見込めない在庫の評価損 6.84億円 も計上しているのです。
ようか | 泣きつく
評価損……?
やよい | 説明
売れ残って元の値段では売れない在庫の、帳簿の価値を下げて損に出すことじゃ。棚卸資産評価損という。
売上が減ったうえにこれが乗って、この年のSCIは 21.45億円 の赤字になったのじゃ。
ゆり | 無表情
最初の年の、営業利益から経常利益までの流れを分けたのです。
| 項目 | 2022/3期 |
|---|---|
| 営業利益 | 7.03億円 |
| 為替差益(本業の外のもうけ) | 14.26億円 |
| 不動産賃貸料(本業の外の収入) | 10.57億円 |
| 不動産賃貸原価(本業の外の費用) | ▲5.75億円 |
| 雇用調整助成金(本業の外の収入) | 3.18億円 |
| その他の営業外損益(差額) | 4.84億円 |
| 経常利益 | 34.13億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 29.92億円 |
ようか | 驚き
本業より、為替のもうけのほうが大きい!!
やよい | 自信あり
うむ。為替差益は、円安で外貨建ての取引や資産の円での価値が増えたときに出るもうけじゃ。
5期で一番の純利益は、本業より為替の寄与が大きかったのじゃ。
ゆり | 無表情
純利益が一番小さかった2025/3期の、特別な損と税金も並べたのです。
| 項目 | 2025/3期 |
|---|---|
| 事業構造改革費用 | 8.69億円 |
| 減損損失 | 4.97億円 |
| 法人税等合計 | 9.21億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | ▲18.84億円 |
ようか | キョトン
赤字なのに、税金が9億円も?
やよい | 説明
会社は、海外子会社の配当の方針を見直したと説明しておる。
それで、子会社にためた利益にかかる税金の調整を計上したのじゃ。
税引前で 9.63億円 の赤字に税金が上乗せされて、最終赤字が大きくなったのじゃな。
ようか | 驚き
ダブルパンチだ……。
やよい | 自信あり
さて、次はキャッシュの流れを追っていくぞ。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 85.6 | 89.7 | 102.6 | 104.8 | 96.7 |
| 現金及び預金の対資産率 | 15.6% | 15.9% | 17.6% | 18.2% | 16.8% |
| ネットキャッシュ | ▲40.5 | ▲38.5 | ▲41.1 | ▲51.4 | ▲45.4 |
| ネットキャッシュ比率 | ▲25.9% | ▲22.8% | ▲21.9% | ▲33.3% | ▲20.4% |
| フリーCF | 8.0 | 16.5 | 21.0 | 2.2 | ▲2.4 |
ようか | 驚き
ネットキャッシュは5年ずっとマイナス!
それに、赤字だった2024/3期のフリーCFが一番大きい!?
ゆり | 無表情
2024/3期は、在庫を 14.40億円 減らし、ツケの回収で 13.21億円 が入っているのです。
営業CFは 37.19億円 で、5期で最大です。
やよい | 説明
先ほども触れたが、在庫とツケを減らすと、そのぶん現金が戻ってくる。
赤字でも現金は入る年がある、ということじゃな。
ゆり | 無表情
5期分の現金の使い道も合計したのです。
| 項目 | 5期合計 | うち直近2期 |
|---|---|---|
| フリーCF | 45.35億円 | ▲0.16億円 |
| 配当金の支払い | 32.71億円 | 15.26億円 |
| 自己株式の取得 | 9.80億円 | 0.02億円 |
ようか | 驚き
直近2年は、フリーCFがほぼゼロなのに配当は払ってる!
ゆり | 無表情
配当の方針と1株配当も並べたのです。
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1株当たり配当 | 70円 | 100円 | 100円 | 140円 | 100円 |
| DOE(年間配当総額 ÷ 期末純資産) | 1.4% | 2.0% | 2.0% | 3.1% | 2.0% |
| 利益剰余金 | 159.25億円 | 147.30億円 | 132.53億円 | 107.31億円 | 98.94億円 |
ようか | 泣きつく
DOEって、なに?
やよい | 説明
株主資本配当率といって、株主の持ち分に対して何%を配当に回すかの目安じゃ。
利益ではなく持ち分を基準にするから、赤字の年でも配当を出しやすい。
SMKは2024/3期の有報から、DOE2%程度を目安にすると書いておる。
ようか | キョトン
じゃあ、2025/3期だけ140円なのは?
やよい | 説明
期末配当が 90円 に増えた年じゃが、理由は有報に書かれておらず、開示からは特定できん。
当期は 100円 に戻って、純資産で割ると 2.0% で、目安の2%程度に収まっておる。
ゆり | 無表情
赤字が続いても配当を出してきたので、貯めた利益が減っていった、ということですか?
やよい | 説明
そういう面もあるが、配当だけの話ではない。
まずは中身を分けて見るのじゃ。
ゆり | 無表情
2022/3期末から当期末までに、利益剰余金は 60.31億円 減っているのです。
その間の主な動きを分けました。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 純損益の合計(2023/3期〜2026/3期) | ▲9.83億円 |
| 配当金の支払い(同じ4期) | ▲29.48億円 |
| 自己株式30万株の消却(2023/3期) | ▲11.56億円 |
| 上記以外(開示データからは追い切れない分) | ▲9.44億円 |
| 利益剰余金の増減(2022/3期末 → 2026/3期末) | ▲60.31億円 |
ようか | 驚き
損益の合計より、配当のほうがずっと大きい!
株を消すと、貯めた利益まで減るの!?
やよい | 説明
自己株式の消却は、会社が自分で持っておる株を消してしまうことじゃ。
わらわの見立てじゃが、消した株の分の金額を利益剰余金から差し引いたのじゃろう。
残りの約 9.4億円 は、開示データからは追い切れん。
ようか | キョトン
じゃあ、配当はこのまま払い続けられるの?
やよい | 自信あり
構造改革のあと、本業の現金がどこまで戻るか次第じゃな。
ゆり | 微笑み
さらに詳しく知りたい人向けに、財務諸表をまとめたのです。必要な方は下を開いてください。
▼ 財務諸表を見る
ゆり
詳細に知りたい人向けに、財務諸表まとめたのです。
▼ BS(貸借対照表)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 現金及び預金 | 85.6 | 89.7 | 102.6 | 104.8 | 96.7 |
| 流動資産 | 317.3 | 332.5 | 338.2 | 331.5 | 308.5 |
| 有形固定資産 | 161.9 | 155.7 | 153.3 | 147.5 | 144.2 |
| 総資産 | 547.9 | 563.7 | 584.4 | 576.8 | 576.3 |
| 流動負債 | 151.8 | 161.9 | 153.7 | 166.5 | 144.2 |
| 固定負債 | 89.7 | 79.0 | 109.3 | 118.2 | 120.5 |
| 純資産 | 306.4 | 322.7 | 321.4 | 292.2 | 311.6 |
| 自己資本比率 | 55.9% | 57.3% | 55.0% | 50.7% | 54.1% |
▼ PL(損益計算書)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 482.4 | 548.4 | 465.2 | 480.5 | 482.0 |
| 売上原価 | 401.7 | 452.3 | 390.9 | 388.0 | 387.9 |
| 売上総利益 | 80.7 | 96.1 | 74.3 | 92.5 | 94.1 |
| 営業利益 | 7.0 | 11.3 | ▲12.4 | ▲2.2 | 4.3 |
| 親会社帰属純利益 | 29.9 | 13.3 | ▲4.9 | ▲18.8 | 0.6 |
▼ CF(キャッシュ・フロー計算書)
| 項目 | 2022/3期 | 2023/3期 | 2024/3期 | 2025/3期 | 2026/3期 |
|---|---|---|---|---|---|
| 営業CF | 24.3 | 35.9 | 37.2 | 24.4 | 20.2 |
| 投資CF | ▲16.3 | ▲19.4 | ▲16.2 | ▲22.2 | ▲22.6 |
| 財務CF | ▲9.7 | ▲8.6 | ▲4.8 | 2.9 | ▲24.5 |
| フリーCF | 8.0 | 16.5 | 21.0 | 2.2 | ▲2.4 |
| 現金増減 | ▲2.4 | 4.1 | 12.8 | 2.2 | ▲8.2 |
(連結・日本基準、単位は億円。各期の有価証券報告書に記載された値。自己資本比率は純資産 ÷ 総資産。現金増減は現金及び現金同等物の増減額)
6. 指標まとめ: 稼ぐ力と還元の現在地
やよい | 自信あり
ここまでを大まかにまとめよう。
ようか、最後にまとめるのじゃ。
ようか | 自信あり
売上はSCIしだいで上下したけど、コネクタは毎年ちょっとずつ増えてた!
費用を削って、2年続いた営業赤字から黒字に戻った!
でも税金が重くて純利益はほぼゼロ、フリーCFもマイナス!
構造改革で、本業の現金がどこまで戻るか注目だな!
ゆり | 微笑み
さらなる分析用は下を開いて見るのです。
分析用データを見る
指標まとめ(2026年3月期)
やよい: 単純な数値では測れぬが、バリュエーション指標としてはPERやEBITDAやROICあたりを、財務健全性は流動比率やEBITDA/利息あたりを、株主還元余地は現金比率やネットキャッシュ比率を指標として見るとよいぞ。
| 指標 | 算出値 | 見方 |
|---|---|---|
| PER | 433.3倍 | 時価総額242.64億円 ÷ 親会社株主に帰属する当期純利益0.56億円(参考株価3,370円ベース)。純利益が税効果で大きく圧縮されているため、利益水準の比較には向かない |
| 現金比率 | 16.8% | 現金及び預金96.73億円 ÷ 総資産576.25億円 |
| 流動比率 | 213.9% | 流動資産308.45億円 ÷ 流動負債144.17億円。5期とも200%前後 |
| ネットキャッシュ | ▲45.39億円 | 現金及び預金96.73億円 − 有利子負債(借入金・リース負債)142.12億円 |
| ネットキャッシュ比率 | ▲18.7% | ネットキャッシュ▲45.39億円 ÷ 時価総額242.64億円(参考株価3,370円ベース) |
| EBITDA | 30.56億円 | 営業利益4.30億円 + 減価償却費26.26億円。5期では40.12億円(2023/3期)が最大、12.08億円(2024/3期)が最小 |
| EBITDA/自己資本 | 9.8% | EBITDA30.56億円 ÷ 自己資本311.56億円 |
| EBITDA/利息 | 12.2倍 | EBITDA30.56億円 ÷ 支払利息2.50億円。支払利息は5期で1.03億円から2.50億円に増加 |
| ROIC | 0.68% | 営業利益4.30億円×0.7 ÷(自己資本311.56億円 + 借入金132.81億円) |
リスク
ようか: 有報からの抜粋だぜ!
- 競合と価格: 多くの同業者との競争で、シェアの低下や採算の悪化が起こりうる。
- 海外展開: アジア・北米・欧州の政治・経済情勢や、関税・規制・制裁の強化の影響を受ける。当期は最適地生産やサプライチェーンの対策も記載。
- 為替の変動: 海外売上高の比率が約6割で米ドル建てが中心のため、円高になると利益が減る。為替予約や為替に連動した売価で影響を抑えている。
- 原材料の調達と価格: 調達難や仕入価格の上昇。代わりの調達先や長期の供給契約で対応。
- 人材の確保: 労働力不足と人材の獲得競争。2026/3期の有報で新しく独立した項目になった。
- 事業提携・資本提携と企業買収: 期待した相乗効果が得られない可能性。
- 環境規制: 2045年のカーボンニュートラル目標に伴う電力コストなどの負担。
- 情報セキュリティ: 情報漏えいなど。
- 災害等の発生: 地震や感染症などによる生産設備・物流の停止。
株主還元
ゆり: 株主還元だけを見ての投資はダメですが、長期で買う前提の場合は現在値を知っておきましょう。
| 項目 | 数値 | 補足 |
|---|---|---|
| 発行済株式総数 | 7,200,000株 | 2022年6月に自己株式30万株を消却し、7,500,000株から減少 |
| 自己株式数 | 855,983株 | 自己保有割合11.89%(2026年3月末)。株式給付信託(BBT)の保有分38,600株を含む |
| 1株当たり年間配当 | 100円 | 中間50円 + 期末50円 |
| 配当利回り | 2.97% | 参考株価3,370円ベース。提出日終値3,085円ベースでは3.24% |
| 配当方針 | DOE 2%程度 | 中期経営計画の期間中は、財務健全性の維持を前提に株主資本配当率(DOE)2%程度を目途とする。年間配当総額6.38億円 ÷ 期末純資産311.56億円では2.0% |
| 配当性向 | 294.8% | 提出会社(単体)ベースの会社開示値。連結の1株当たり当期純利益8.87円に対し配当100円 |
| 配当の推移 | 70→100→100→140→100円 | 2025/3期の期末配当90円(年140円)の理由は有報に記載が無い |
| 自己株式の取得 | 当期はほぼ無し | 2024/3期に20万株・4.96億円を取得。5期の取得額合計は9.80億円(キャッシュ・フロー計算書の支出額) |
| 5期の還元合計 | 42.51億円 | 配当金の支払い32.71億円 + 自己株式の取得9.80億円。同じ5期のフリーCF合計は45.35億円 |
| ストック型収益との関係 | 該当なし | 3事業ともフロー型と推定。参考として配当総額6.38億円は売上高482.04億円の1.32% |
| 大株主 | 日本マスタートラスト信託銀行(信託口)14.98% | SMK協力業者持株会8.15%、公益財団法人昭和池田記念財団5.67%、大日本印刷5.04%など(2026年3月末、自己株式を除く発行済株式に対する割合) |
7. 補足: データの読み方と注意点
参考株価は本記事を作成した時点の値(3,370円、2026-09-24時点)を使用しています。時価総額・PER・配当利回り・注目ポイントと指標まとめのネットキャッシュ比率は、この株価を前提とした参考値で、自己株式は控除していません。
5年推移表とグラフ、および前期比較の表のネットキャッシュ比率は、各期の時価総額に基づく参考値です。各期の時価総額は、有価証券報告書の提出日終値と、当時の提出日現在の発行済株式総数から算出しました。
| 会計期 | 提出日終値 | 発行済株式総数 | 時価総額 |
|---|---|---|---|
| 2022/3期 | 2,090円 | 7,500,000株 | 156.75億円 |
| 2023/3期 | 2,347円 | 7,200,000株 | 168.98億円 |
| 2024/3期 | 2,607円 | 7,200,000株 | 187.70億円 |
| 2025/3期 | 2,146円 | 7,200,000株 | 154.51億円 |
| 2026/3期 | 3,085円 | 7,200,000株 | 222.12億円 |
当期の注目ポイントと指標まとめのネットキャッシュ比率(▲18.7%)は記事作成時点の参考株価で算出しており、算出基準が異なるため、5年推移表の当期の値(▲20.4%)とは一致しません。
財務数値は連結・日本基準です。非支配株主持分は無く、純資産と自己資本は同じ値です。ネットキャッシュは、現金及び預金に有価証券の7割を加え、有利子負債を差し引いた値です。有価証券(流動資産)は抽出した財務データに該当科目の行が無いため0円として扱っています。有利子負債は短期・長期の借入金とリース債務(リース負債)の合計です。投資有価証券は含めていません。
事業ごとの利益は、会社の開示どおり営業利益ベースです。2025/3期に「開発センター」が「イノベーションセンター」に名称変更され、2024/3期の同センターの営業損失は組替後の値になっています。2025年6月には通信モジュール事業がイノベーションセンターからSCI事業部へ移されました。2023/3期と2025/3期には海外子会社の連結除外もあり、事業別・連結の数値は年度間で完全に同じ基準ではありません。
DOEは、年間配当総額を期末純資産で割って計算した値です。会社の方針にある株主資本配当率とは計算の基準が異なる場合があります。純資産の内訳のうち、為替換算調整勘定などの前期・当期の値は、貸借対照表に記載された値です。
営業CFの内訳表の「税引前利益(事業構造改革費用の足し戻し込み)」は、税金等調整前当期純利益に、現金の出ない費用として足し戻された事業構造改革費用を加えた値です。「その他」は、営業CFの合計から表に挙げた項目を差し引いた値です。
利益剰余金の増減の表は、2023/3期〜2026/3期の親会社株主に帰属する当期純利益の合計、キャッシュ・フロー計算書の配当金の支払額、2023/3期の自己株式の消却額(処分価額の総額)を並べたものです。「上記以外」は、利益剰余金の増減から表に挙げた項目を差し引いた値です。2022/3期の「その他の営業外損益(差額)」は、経常利益から表に挙げた項目を差し引いた値です。
次の点は、キャッシュ・フロー計算書の明細や有価証券報告書の記述から推し量った推定を含みます。
- 前期にあったメキシコ子会社の一時的な退職給付の費用が無くなったことが、当期の営業利益の改善に効いたとする見方
- CS事業部の減益の一部を、減価償却費の増加で説明する見方
- 2023/3期の自己株式の消却分(11.56億円)を、利益剰余金から差し引いて処理したとする見方
- 設備投資を、今ある設備を保つための投資が中心とみる見方
- ストック型・フロー型の分類
2026/3期の現金の換算差額が大きなプラスになった理由、仕入債務が減った理由、2025/3期の期末配当を増やした理由、CS事業部が当期に減益となった理由は、有価証券報告書に説明が無く、開示からは特定できません。
表示している金額は端数処理後の値のため、表の数値同士の足し引きと0.01億円程度ずれることがあります。
財務諸表は EDINET のデータから自動取得しているため、正確性に欠ける可能性があります。
本記事は EDINET 提出の有価証券報告書(第104期、2026年6月22日提出)をもとに作成した情報整理記事です。 特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。 投資判断はご自身の責任でお願いします。